今回は、結構インパクトのあるタイトル
「専業主婦は2億円損をする」という本を読んだので、もと専業主婦志望、育児休業中の約1年半は実際専業主婦だった私の視点でレビューを書いてみます。
著者は橘 玲(たちばな あきら)さんという金融系の本を何冊も書いている、作家さんです。
ちなみに男性です。(1959年生まれ)58歳の。
なので男性目線で書かれた内容になります。
専業主婦に憧れた独身時代での気持ちを思い出しながら読んでみたところ、
結婚したくなくなりました・・・・
この本を読んでよし!働きながら子供を育てよう。という気持ちにならないと思います。
今著書の言う(非正規)で働きながら、子育てしているママ目線でも読ませていただきましたが、
「まー、事実だよね。」と
ただ、専業主婦は損するよと書かれているだけで、具体的にどうやったら子育てしながら、バリバリ稼いでいくかということが書かれてない印象でした。
専業主婦は損するよ。だから自分で工夫して働きながら子育て頑張ってね。
と書かれている気がしました。
丸投げー!
この記事では、「専業主婦は2億円損をする」のためになった部分、ためにならなかった部分を私なりに解説します。
ネット上のレビューもまとめてみたので、参考にしてみてください。
専業主婦は2億円損をするの評判まとめ
Amazonの評価などをチェックしてみました。
アマゾンの評価☆4.3(2017年12月時点)
Amazonのレビューをみてみると「女性の背中を押してくれる本」「女性を応援してくれる」「男性にも読んでほしい」と高い評価が多いです。
高い評価で私も感じたことを言っているレビュー↓
高校生から20代くらいの賢い女性をターゲットに書いたそうだが、ポイントは「賢い」というところ。
どんなに頑張ってもクリエイターにもスペシャリストにもなれない頭の悪い女には、カチンとくるだけの内容だと思う。代替可能なマックジョブをやっているだけなら、子育てしながら働くとか、生涯現役とか、そんなモチベーションはないだろうしね。
人並み以上の頭がある子にはおすすめの本だ。
―Amazonの評価より引用
低い評価はこんな感じ↓
多くの人が「仕事を続けたくても有形無形の圧力により離職している」という現実を無視した、
オッサン側から見た強者の論理。
専業主婦をディスることで働く女を増やそうという気持ちの悪い本でした。
子供を持ちながら働き続けることがどれだけ大変なのかが全くわかっていない。
10分もあれば読み終わるので、立ち読みで十分です。
―Amazonの評価より引用
さすがに10分では読み終わらないボリュームではあります。
私の「専業主婦は2億円損をする」の評価
専業主婦は2億円損をするは、レビューにもありましたが、そんなに多くはないであろうある一定の頭のいい若い女性向けそして東京などの都会に住んでいる人向けの本だと思います。
私もカチンときたし(笑)
読んで背中を押される人は限定されるのではないかと。
私は、大卒ではありませんし、現在非正規雇用の派遣社員なので、この本でいうと専業主婦よりお金は損していないとは思いますが、得もしてない?
読んでいて元気づける訳でもなく、楽しくはなかったです。
『夫が一人で1500万円稼ぐよりも、
夫年収800万、妻年収800万で1500万円になる。』
年収800万って、どうやったらそこにいきつけるのか?具体例を教えていただきたい。
女性で年収800万越えは全人口の何パーセントいらっしゃるのでしょうか。※さらに子持ち。
自分のスペシャルを見つけて生涯働く
とありましたが、10代20代のうちに見つけられるものですか?
若い頃からなりたい仕事についてそれが自分に合っていると気づいてそのまま継続して働けている人ってどのくらいいるのでしょう?裏付けのデータもなし。
家事は外注しよう。祖父母に孫の面倒みさせよう。
とありますが、
家事代行サービスだって都心部でなければ依頼できないでしょう。
それに本気で孫の世話を喜んでしてくれる祖父母なんてどのくらいいるんでしょう?
少なくとも、私の周りにはいません。仕方なくやってあげてる感じですよ。
それにまず、現在の男性の意識を改革していかないと無理なんじゃないでしょうか?
同じような内容で男性向けに書いて欲しいです。
現状、上司だって男性が多いんだし。
それから男性の家事育児を「手伝っている」感覚を変えて欲しい。
仕事の合間に「今日の晩ご飯は(家族に)何を食べさせよう?」と毎日献立を考える時間がなければもっと仕事できるようになるかも(笑)
あとがきまで読みましたが、なるほど、、、
ご本人はイクメンで家事もこなして途中からシングルファザーだったようで。
ご自身の周りの高スペック専業主婦をみて、損してるなーと感じられたんでしょうね。
この本自体のターゲット層は結婚や就職する前の時頭の良い学生さんのようですね。
それで、すでに結婚していて、子育てしながら非正規で働いている私にはカチンとくる内容だったんだ。
本文の中で、嫌いな夫と我慢して一緒にいるよりも、シングルマザーになって、理解のある60代のあるおじさんと付き合うのも良いとか、無理やり読んでもらう人の幅を広げようとしているところもあって。
そういうところが違和感のポイントだったかな。
表紙には「独身も、既婚も、男性も必読」と書いてあるし、てっきり私が読んでも損はなさそうと思っちゃいました。
イラストも桜沢エリカさん?でアラフォー受け狙っているのに残念でした。
出版社のマーケティング戦略がおかしいの?
ちょっと辛口になりましたが、あとがきが意外に面白かったです。
あとがき読んでみて、本文読むとまた見方が変わってくる部分もあるかな。
きになる方は、(立ち読みでも)読んでみるのもいいかもですね。