子育て

慈恵医大での無痛分娩体験談。妊婦検診〜出産〜退院を振り返る。

2013年11月、当時34歳だった私が東京慈恵医科大学付属病院にて娘を出産した時の体験談です。

慈恵医科大を選んだ理由や検診〜無痛分娩をレポートします。

その時のことをなるべく詳しく記録しておきます。

4年前ではありますが、私の体験が慈恵医科大で出産を検討していたり、無痛分娩を検討しているあなたのお役に立てれば嬉しいです。

なぜ慈恵医科大を選んだか?

無痛分娩ができる病院

私は北海道出身ですが里帰り出産せずに東京で出産する決めていました。

そして無痛分娩を希望していました。

絶対条件が無痛分娩ができるところ。

東京といえどまだまだ無痛分娩できる病院って少ないです。

その段階でかなり数が絞られてしまいます。

自宅、勤務先から通いやすいところ

次に定期検診、妊娠中の急なトラブルがあった時にすぐ受診できる場所にあることも選ぶポイントになります。

自宅(大井町駅)からも職場(当時は浜松町駅)から通いやすいところを数件ピックアップしました。

慈恵医科大の最寄駅は御成門駅なのですが、

新橋、浜松町から徒歩圏内です。

位置の画像↓

自宅からタクシーで15分くらいの距離でした。

出産に伴うリスクに対応できる

何か特別心配な持病があったわけではないですが、人一倍心配症の夫婦なので様々な「万が一」にすぐに対応してもらえるところがいいということになったのでした。

 

その点で、東京慈恵医科大学付属病院は

合併症(内科系・外科系)妊娠、

産科合併症(妊娠高血圧症候群・妊娠糖尿病・切迫早産・抗リン脂質抗体症候群・子宮内胎児発育遅延など)、

多胎妊娠など様々なリスクのある出産の対応が可能です。

それに

 

NICUがあるので出産後赤ちゃんに何かあった場合でもすぐに対応してもらえる。

・他の専門科とすぐ連携を取れる。

とにかくリスク回避、安全第一で選びました。

 

定期検診はどうだったか?

初期中期は月一、後期になると毎週になる定期検診。私の場合フルタイムで働いていたのもあり、仕事の休みに合わせて毎週土曜日にしました。

初めて行ったのも、土曜日だったと思います。

基本的には初診で診ていただいたお医者さんがそのまま担当になるシステムです。大きな病院だとお医者さんがたくさんいるので検診のたびに先生が違うという病院もあると思いますが、慈恵医大は毎回同じお医者さんに見てもらえるので良かったです。

私の担当の先生は、年配の男の先生でした。専門的な話になると言葉数が増える、研究者タイプの方でした。

不安なことに対してしっかり説明してくれた印象があります。(その分、一人一人の対応時間が長引く傾向が。。。)

性別の判定も一般的な週数よりも早かったです。どこがどうだから女の子だと、はっきり教えてくれました。

お医者さんや看護師さん、助産師さんは皆さん対応良く、嫌な感じのする方はいませんでした。

(強いて言えば、母子外来センターの受付の女性の方が高圧的で、毎回感じ悪かったです。あの方まだいらっしゃるのかな・・・?)

 

毎回定期検診の終わりの方に次回の予約をして帰ります。

予約はするのですが、当日時間ぴったりに開始する日はありませんでした。

おそらく通常の外来の患者さんが間に入ったり、急なお産が入ったりするので、どうしても時間が押してしまうためだと思います。

予約した時間より1時間以上は待たされることが多かったです。

私の場合、検診の日は検診後に他の予定を入れないようにしていました。

東京の病院って土曜日はどこも激混みですよね?

定期検診も予約とはいえ待つのは仕方のないことと割り切っていました。

 

慈恵医科大は計画無痛分娩なので、数ヶ月前に出産日を決めます。予定日前後です。日祝日はお休みなので予定日当日に合わせられない場合もあります。

私は予定日が土日祝日にあたったので、予定日より3日前の日を選びました。

 

ちなみに、無痛分娩専門の病院ではないので、途中で気持ちが変わり自然分娩で産みたいとなっても変更できるようでした。

 

出産日の前日〜当日

出産予定日前日、指定された時間(確か午後14時くらい)にチェックイン(?)入院手続きを済ませます。

 

そして明日の出産に備え色々と基本的な処置をします。

 

病室のこと

私の場合、病室は母子別室の6人部屋しか選べませんでした。

他に数は少ないですが個室、母子同室の部屋もあります。

入院部屋は広くはなかったです。私は今まで病気怪我などで入院した経験がなく、初めて入院するので比較できないのですが、他の病棟と同じ広さの一般的な病室のイメージです。

入院した部屋は満室だったと思います。

どのベッドもカーテンを締め切っていて、同じ部屋の妊産婦さんとコミュニケーションを取れる感じではありませんでした。

大学病院の産院ですし、高齢出産や不妊治療を経ての出産や、合併症をお持ちの妊婦さん帝王切開を予定している方など、デリケートな方が多かっためもあると思います。

なので、ママ友なんて作る雰囲気ではなかったです。

 

陣痛開始〜

私は明日の出産に備えてバルーンやらで処置していたので

順調に夜中から陣痛が始まりました。

 

よく言われるように生理痛のような鈍い痛みが30分、15分、10分間隔で襲ってくるようになりました。

朝の段階で結構痛い状況でした。結構苦痛な声を漏らしてしまったので同じ部屋のみなさんには迷惑だったかもです(汗)

 

麻酔を開始できる時間は決まっているのでそれまで陣痛に耐えなければいけません。

朝まで耐えて、今までいた病室から移動し、

分娩室に直結している部屋に移りました。(朝9時前くらい)

 

そこで麻酔の前にこれからの出産に備え(いきむため)便を全て出さなければならないということで、初浣腸も経験しました。

 

この時が出産前の痛みのピークでしたね〜

陣痛&腹痛(ひどい下痢の時の)ベットからトイレまで歩くのも辛いくらい痛くて、トイレの個室に入った時に一人で大泣きしました。

 

やっと麻酔を始められる時間が来て、麻酔を入れるために背中に注射をします。

 

背中を丸めて入れるのですが、

これも陣痛がきつくてうまく丸くなれない。

注射するとき痛いと何かの情報で見たのですが、陣痛のせいで痛みなんて覚えてないです。

 

記憶がおぼろげですが麻酔を打った後はスッと楽になったのです。

麻酔が効いてきて落ち着いた頃に母と夫が到着。

私の苦しんでるところは見せられませんでした。笑。

そのころは麻酔が効いて痛みも落ち着いていたので、子宮口が全開になりいざ出産まで待ち時間になります。

待ち時間は夫と母で3人でずーっとおしゃべりしたり母が買ってきたスイーツ食べたりしてました。

途中途中に陣痛の波を感じますが、痛みは全くありませんでした。

 

陣痛の波と赤ちゃんの心拍はNST(ノンストレステスト)で確認しているのでそのグラフを見ていればわかるようになっています。

 

ただ、痛みはなくてもすごいパワーを感じました。うまく表現できないんですが、これ麻酔してなかったら絶対痛いよね?っていうもうすごい圧力が子宮周りに起こっているのは感じられます。

自然分娩の場合この波のたび悶絶するのかと思うと無痛分娩のありがたみを感じました。

 

私たちが気楽におしゃべりしている間、何人かのお産が始まった声が聞こえてきました。

とても苦しそうな声が聞こえます。他人事ですが、心の中で応援してました。

 

カーテン越しの隣の方は早産だったようで

産んですぐに赤ちゃんはNICUに。

 

NICUが隣接しているってほんと安心ですよね。

 

NICUはどこにでもあるわけではないので、

出産した病院によっては出産してすぐ赤ちゃんと病院が離れ離れになる場合もあるとなると、NICUのある病院で出産できるのは精神的に安心できます。

 

入院中、院内を移動している時におそらく他の病院で生まれて移動してきた赤ちゃんが保育器で移動しているのをみかけたことがありました。

その子もとっても小さかったなーおそらく1000gなかったのではないでしょうか。

付き添っていたパパらしい人はとても不安そうだったのが印象的です。

 

出産直前〜

話は戻ります。

私は麻酔のおかげで苦しむことなく順調にお産が進み、子宮口が全開に。

 

助産師さんの誘導でそのままベッドに何度かいきんでみて、もう産まれそうという頃になって分娩台に移動しました。

 

時間は17時くらい。麻酔科医は18時くらいに帰ってしまう予定なので麻酔効いている間に産みたい!

 

私は麻酔が効いていて自力で歩けないだろうという助産師さんの判断で、今まで横になっていたベッドでそのまま移動、

そこから上半身の力で分娩台に上がりました。

そこでも助産師さんの掛け声とともに出産スタート、

 

 

いきむタイミングは助産師さんの掛け声で行います。

いきみかたには問題はなかったようですが、全然出てこない。

 

最終的には産科医が分娩台に乗っかり、吸引&私のお腹を思いっきり押して

 

やっと娘が出て来ました。

 

体重は約3700g・・・だいぶ大きい娘が産まれました!!!

そんなに大きければそりゃー簡単に出てこないよね。。。

 

その後、会陰を縫う時も麻酔のおかげで痛みはなく。

 

カンガルーケア推奨の病院だったので、娘をしばらく抱くことができました。

 

その他色々処置が終わり、夜10時頃まで夫と母が付き添ってくれて、

産後の問題もないということで病室に戻ることに。

 

まだ麻酔のせいで自力で歩けないので看護師さんに車椅子に乗せてもらい、病室へ戻りました。

 

あ、ちなみに麻酔が効いているのでしばらくトイレも行けず、尿は管から看護師さんにとってもらいました。

 

 

出産後、入院中のこと

母子別室について

慈恵医科大には母子同室、母子別室、個室と3種類あり選べるのですが、私の時には空きがなくて、母子別室しか選べませんでした。

母子別室は

昼間の時間(9時〜18時頃まで)は病室に赤ちゃんを連れてこれるのですが、夜は別室です。

夜は自分で母乳やミルクをあげに赤ちゃん達の部屋に歩いて行くか、助産師さんにお願いしてミルクをあげておいて自分は体休めておくか選ぶことができます。

産後の体力によっては、入院中は寝ておいて体力を回復したい。という状況もありますもんね。

 

自分で対応する場合はだいたい3時間ごとに(または赤ちゃんが泣いたら)起こしに来てくれます。

自分で赤ちゃんのいる部屋に移動して母乳やミルクをあげます。

 

私は、初めての出産で興奮状態、産まれたての娘に少しでも会いたいし母乳を与えたい、入院中も全て自分で夜中移動して授乳する方で対応しました。

 

助産師、看護師はみんな若い

大学病院の特徴なのかもですが、お医者さんも看護師さんも助産師さんも若い方が多くて。

絶対出産、育児経験したことないだろ〜?って人たちに教えてもらうのでレクチャー受けてもうまくできない気がしました。教科書通りな感じが伝わるというか。

でも、みなさん良い方ばかりだった印象です。友達が産んだ病院はおばさん助産師さんでトラウマになるくらいめちゃスパルタだったって効いていたので、それはそれで怖いですよねー?

経験なくてやり方がピンとこなくてもまだ言い方が優しい若い助産師さんの方がよかったかな。

 

でも母乳の上げ方についてダメ出しばっかり、

大人になってから、こんなに何もかも初めてすることばかりなことってないし、ホルモンの関係もあってけっこう凹みました。半泣きでしたね。

 

東京慈恵医科大学で出産してよくなかったこと

まず私にとってよくなかったことは

母子同室じゃなかった。

母子別室にはメリットもたくさんあると思います。

産後体力のないママにとってはこれから自宅での過酷な育児に備え、入院中だけでも看護師さんに赤ちゃんをお願いして夜はゆっくり休むことができたり。

逆に私は3時間ごとに移動して、授乳しに行っていたのでかなりハードでした。

できれば母子同室で、赤ちゃんが泣いたら動かずすぐ授乳できた方がよかったな。

食事が美味しくない

出産をイベントとして取り扱っているサービス重視の病院とは違うので一般の病棟と同じ食事です。

初めての入院だったということもあるかもですが、病院食は初めてで、これがほんと美味しくなかった。。。(ごめんなさい)

いちおー「お祝い膳」はありましたが、これもまたそんなに美味しくなかった。

「お祝い膳」ばかりは洋食か和食か選べました。

和食は鯛だった気がします。美味しくないという印象しかありません。(ほんとごめんなさい)

幸い母が毎日何かしら食べるものを持って来てくれたので助かりました。

 

慈恵医科大を選ぶ場合は、食べ物持ち込み必須ですよ!

 

子供が病室に入れない

これは赤ちゃんに何かの病気が感染るリスクを回避するためです。

入院病室は基本大人しか入れない(小さい子供は入れない)ので、上の子がいる場合は、赤ちゃんを移動させてガラス越しに見せることになります。

なので、もし私が二人目を産む場合は慈恵医科大を選ばないかもなと思います。

 

東京慈恵医科大学で無痛分娩の費用

東京慈恵医科大学で普通に出産すると約60万円です。

無痛分娩はそれにプラス10万円と説明されました。

実際私たちが払った費用も約70万円でした。健康保険で42万は出るので実質負担約30万ですね。

 

東京での出産は普通分娩でも、健康保険でまかなえる42万円より高いところが多いのできついです。(だいたい60万円前後。)

これから保育料が無料になるらしいですが、

その前に普通の出産くらい全国無料にしてほしいですよね。

 

まとめ

そんなこんなで私の東京慈恵医科大学付属病院にて娘を出産した時の体験談でした。

 

陣痛は麻酔で乗り切らせてもらえましたが、とにかくお産は大変です!

全く痛くなく過ごせることはないと思います。産後しばらくは本当地獄です。

そしてどんな出産方法だとしても産まれて来た我が子は可愛すぎです!

私は安心第一で納得して選んだ病院なので、後悔はありません。

あなたもどんな出産にしようか悩むと思いますが、

出産は何があるかわからないし、1度だけの経験かもしれません。

リスクのある出産でそもそもどんな出産をしたいか選べないケースもいっぱいあります。

可能であるならば「自分が」納得する出産してください!

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波
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